パフォーミングアーツ
関西国際学園のパフォーミング・アートは、演劇・音楽・ダンスだけにとどまらず、ランゲージ・アート(言語)、ヴィジュアル・アート(美術)など、幅広いアートの側面を経験することで、他の誰とも違う、自分だけの表現方法を存分に探究し、身につけることを目的としています。
スクールプロダクション
School Productionでは、学園全体が一丸となって舞台を作り上げます。
2015年に「ウィンター・セレブレーション」として始まり、子どもたちの創造力を発揮する場として歴史を重ねてきました。
舞台公演は秋から冬にかけて開催されますが、その準備は約半年間かけて行われます。
1年生から3年生は、舞台に立つこと、人前で表現すること、お友達の発表を観て応援し、自分の表現に生かすことを主に学びます。体全体で、力いっぱい表現することを純粋に楽しむ子どもたちは、この年齢ならではの「型にはまらない表現力」を発揮します。
3年生以上は、公演全体を通して、ストーリーをつなぐナレーターを、オーディションで選びます。
さらに、4年生から6年生ではオーディションにより、演出・プロデューサー・役者・ダンス振り付け・メイク/コスチュームデザイン・舞台美術・サウンドメーカー・スクリプトライターのいずれかのチームに所属します。
舞台美術においては、コンテストで選ばれた子どもたちの背景デザインが、5m × 9mの巨大なバックドロップとして舞台に現れます。このバックドロップは、サマースクールで子どもたちがペイントする他、保護者の皆様のボランティアによって手作りで作成されます。自分たちが制作した作品が、大きな舞台の背景としてあらわれる体験もまた、大きな自信に繋がっていきます。
さらに、舞台づくりのプロセスにおいて必要なスキルは、クラスの探究学習に結びつくように配慮されています。例えば「意思決定」についてのユニットに取り組む学年では、舞台作りにおいて、個人・組織としてどのように意思決定がなされるべきかを、探究しながら学びが深められます。
クラス・学年を超え、先生や保護者など大人との共同作業を通して、一人の人間として考え、助け合い、励まし合って一つの物を作り上げる中で、社会的スキルを養います。舞台本番だけではなく、その過程の中でこその学びや、その過程で得た自信が、School Productionの何より大きな成果であると考えています。
Music
ミュージックの授業は、音楽の教員免許を持った講師が英語で行います。文部科学省のガイドラインとIB PYPに沿った、音楽の基本的なスキルの発達を促します。
子どもたちは音楽を体感したり、作ることを通して探究心を持って学びます。歌い方やリズムを探究し、音楽理論を用いて作曲にも挑戦していきます。
教科を超えた探究テーマの理解を深めることを常に目標としています。また社会における音楽の役割について学びます。